3連勝でクレインズを退けてファイナルに進出。ファイナルでは王子製紙を相手に、初戦を落としたものの、 第2戦から3連勝で優勝を決めた。 坂田もプレーオフ通算成績1ゴール、9アシスト、10ポイントと活躍、 コクドの2連覇に貢献した。 長野五輪では選ばれなかった日本代表のメンバーにも入るようになる。 1999年
1月の対カナダ戦では 貫禄さえ感じさせるプレーを披露。 1999年アイスホッケー世界選手権(ノルウェー)では、 強豪チェコを相手に 得意の、巧みにゴールに近づいていく動きで 先制点のアシストを決めた。 大舞台で伸び伸びとプレーし、 成長した姿を披露している。 「(対チェコ戦は)落ち着いて、集中力を持って出来たんですよ。 去年の世界選手権でチェコとあたったときは あまり試合に出られなくて悔しい思いをしたんです。 オリンピックで優勝したチームを相手に どれだけ出来るか自分なりに挑戦しようと思ってやったら いい結果になって、良かった。」 氷上を駆けるスピードと、 ゴール前のポジショニングの良さが坂田の持ち味だ。 だが、それだけではなく 試合前の練習ではいつも最後までリンクに残っている頑張りと 試合中のベンチを明るくするキャラクターも 坂田の大事な一面だろう。 素直に、ホッケーについて吸収しようとする姿勢が ジョン・タッカーとの信頼関係を生み、 坂田の現在のプレーを生んだ。 コクドの、そして日本代表の未来を担う若手として 成長が楽しみなFWである。
<参考文献> アイスホッケー・マガジン 日本アイスホッケー新聞 日本アイスホッケーリーグ公式プログラム <参考にしたHP> 日本アイスホッケー連盟ホームページ
アリーナの外には真夏の強い日差しが溢れていたが、氷の上の張 り詰めた空気は冬にかけて戦われるリーグ戦の激しさを思い出させ た。 氷の上のコクドの選手たちは、時には笑顔を見せてパックを追い、 和やかな雰囲気が流れていた。しかし実戦形式の練習になると、激 しいチェックが行われ、美しいゴールも決まって、リーグ戦開幕に 向けてチームが確実に仕上がってきていることを感じさせた。 コクドのホッケーが常に高いレベルを保っているのは、真剣に、 楽しくホッケーに取り組む姿勢がチームに浸透しているからではな いだろうか。練習中の選手たちを見ていると、彼らが本当にホッケ ーが好きであることが伝わってくるのだ。 坂田も笑顔で練習していた。元気いっぱいで好調そうだ。オフシ ーズンの練習量を去年の倍にして、体づくりを徹底的に自分の納得 できるまでやった、という口ぶりからも、強い自信がうかがえる。 「体重が2キロぐらい増えたんですけど、動けるから。今までは食 事制限とかしてたんですよ。今年は食べたいときに食べたいものを 食べて、いっぱい練習すればいいや、と思って。そうしたらだんだ ん体が大きくなってきて、いい感じです」 今シーズンは、全ての面でレベルアップしたい、という。充実し た合宿になっているのだろう。真夏の鍛錬が、氷の上で素晴らしい プレーとなって結実するシーズンまで、あと少しだ。
1999-2000シーズンは、坂田淳二選手はイギリスのPeterborough Piratesでプレーすることになりました。 〈イギリスへ〉では、現地での活躍ぶりを、 イギリスのHPから得た情報でお伝えしていきます。 イギリスへ ホームヘ