〈1999・12・5 日光バックス-コクド
《日光霧降アイスアリーナ》 〉
|
1 |
2 |
3 |
延長 |
TOTAL |
バックス |
0 |
0 |
0 | |
0 |
SHOOT |
4 |
7 |
6 | |
17 |
コクド |
3 |
2 |
0 | |
5 |
SHOOT |
15 |
10 |
10 | |
35 |
GK バックス 61春名
コクド 29菊谷
<得点経過>
1P.4:01 コクド 30八幡(ノーアシスト)
<ショートハンドゴール>
1P. 11:23 コクド 16坂井(アシスト 18鈴木 44タッカー)
1P. 12:23 コクド 71桑原(アシスト 30八幡)
2P. 2:01 コクド 30八幡(アシスト 23伊賀 71桑原)
2P. 13:04 コクド 44タッカー(ノーアシスト)
ゲームベストプレイヤー コクド 八幡
※記録で間違い等ありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。
コクドの強さを、思い出させる試合となった。昨季の王者が、タ
レントとチームワークを併せ持っているチームであることを。
昨季は、ポイント王となった八幡がコクドを引っ張ったことは、
疑いがないところだ。日本リーグではトップレベルの八幡の上手さ
が、日光で発揮された。
第1ピリオド2:11、ベンチマイナーペナルティ(メンバーオー
バー)で、コクドは試合開始早々のキルプレーとなった。前日のバ
ックスの健闘、コクドの立ち上がりの悪さを考えると、嫌なムード
になるのが当然の展開である。だが、八幡のショートハンドゴール
が、その懸念を一掃した。試合の流れは、このゴールで決まったと
いってもいいだろう。
八幡はさらに得点にからむ活躍をみせる。3点目の、桑原の見
事な個人技によるゴールをアシスト。そして、第2ピリオド開始早
々には、左にフェイントをかけて右隅から押しこむ、技ありのシュ
ートを決めた。
そして、DFにも素晴らしいプレーがあった。第2ピリオド8:39、
日光のパスが出ようという、まさにその場に川口が横たわった。今
にも至近距離から飛んでくるであろうパックを止めるべく、川口は
体を丸めて受け身の姿勢をとる。パックは川口の足に当たり、見事
に跳ね返った。プレーの経験がないと、このような時のプレーヤー
の恐さは、想像することすら不可能だ。ただわかるのは、川口がど
んなときにも体を張って守る、勇気あるプレーヤーだということだ
けだ。
そして試合が終わったとき、まるで優勝したかのような祝福の輪
の中心にいたのは、GK菊谷だった。コクドの正GK岩崎は周知の
とおり、円熟の域に達しつつあり、今シーズンも好調だ。菊谷は今
シーズン初出場で、完封勝利をおさめた。拍手したくなるような好
セーブも、何度もあった。
日本代表にも多くの選手を出し、華やかなタレントぞろいのコク
ド。その強さの本当の理由は、マスクのなかでは常に冷静な表情を
崩さない岩崎が、笑いながら菊谷の肩を抱いていつまでも離そうと
しなかった、あの光景のなかにある。
★ルーキー・内山朋彦
この試合では、主に、八幡・桑原のセットでプレーした。八幡・
桑原の連携プレーは年期の入った高いレベルのものである上に、二
人とも調子を上げてきている。内山の荷は重いのではないかと心配
されたが、前日よりかなりセットに馴染んでいた。内山自身、「今
日はよかったと思います」と言っている。
個人的な見解では、内山の持ち味はスピードに乗ったゴールだと
思う。この試合でも、かなりシュートを打っていた。(内山は「(シ
ュートを)外しすぎです」といっている)だが、この試合では更に、
ボード際でのパックを拾って、八幡・桑原にパスを出すという役割
を果たした。そのことに触れると内山自身も「今日はその辺よかっ
たです」と認めた。
第3ピリオドに入ると、坂井・鈴木のセットに入ってプレーした。
これは開幕戦から怪我で欠場するまでプレーしていたセットだが、
今では八幡・桑原とのほうが連携が上手くいっているように見えた。
八幡・桑原のセットで少しずつ機能しつつある内山が、彼らの上
手さを吸収していくのを見ていきたい。
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