〈1999・12・4 日光バックス-コクド
《日光霧降アイスアリーナ》 〉
|
1 |
2 |
3 |
延長 |
TOTAL |
バックス |
1 |
0 |
1 | |
2 |
SHOOT |
9 |
6 |
11 | |
26 |
コクド |
2 |
1 |
1 | |
4 |
SHOOT |
10 |
14 |
7 | |
31 |
GK バックス 61春名
コクド 1岩崎
<得点経過>
1P. 5:04 バックス 34高橋(淳)(アシスト 93カウフマン 92デジャーステッド)
<パワープレーゴール>
1P. 12:11 コクド 77フォスター(アシスト 44タッカー)
1P. 17:54 コクド 23伊賀(アシスト 39三浦 41二瓶)
2P. 5:50 コクド 71桑原(アシスト 30八幡 19清枝)
3P. 14:33 コクド 16坂井(アシスト 18鈴木 44タッカー)
3P. 16:51 バックス 93カウフマン(ノーアシスト)
ゲームベストプレイヤー コクド 桑原
※記録で間違い等ありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。
パワープレーゴールで先制したのは日光バックスだった。
バックスは、シーズン前に既に厳しい戦いを経てきたチームだ。
10/16・17の開幕戦でも、敗れはしたもののディフェンディングチ
ャンピオンのコクドを相手に闘志ある戦いぶりを見せていた。
声援で、バックスの先発メンバーのアナウンスが聞き取れない。
フェイスオフからしばらくの間コクドは、霧降アリーナの熱狂的な
雰囲気のなかで、はっきりとバックスに押され気味だった。先制点
の後にも、7:07頃、バックスのゴール前から一気にコクドのゴール
前に持ち込まれるシーンがあった。
スロースターターの気味があるコクドは、12:11に外国人コンビ
による同点ゴールを決め、すこしずつ本来の調子を取り戻していく。
17:54には逆転、2-1で第1ピリオドを終えた。
第2ピリオド、コクドは目を覚ましたようにシュートを打ち始め
た。好調の桑原のゴールで、点差を2点に広げる。
第3ピリオド3:20前後、タッカーに素晴らしいパスを出した坂井
は、14:33にはそのタッカーと鈴木のアシストで、駄目押しとなる
ゴールを決めた。氷に倒れこんだ日光のGK・春名の背中から、悔
しさがにじみ出る。
しかしバックスはあきらめない。16:51、1点目をアシストした
カウフマンが打ったシュートは、右横から流れてゴールへ入った。
結局このままスコアは動かず、コクドが地力の差を見せつける結果
となったが、日光バックスの試合運びには魂が感じられた。そして
日光のファンの応援にも、魂がこもっている。
★ルーキー・内山朋彦
復帰の舞台は、日光だった。
試合前の練習で氷に滑り出てきた内山は、ゲーム復帰の嬉しさが
隠し切れないように見えた。外の選手たちと言葉をかわす度に笑顔
がこぼれる。肩を回す仕草が目についたので、怪我による違和感が
残っているのかと思ったが、本人は「ほぼ大丈夫です」と言い切っ
た。
日光の雰囲気は「凄いです」という一方で、「試合出てないとき
(11/10)見てたんで、気にはなりませんでした」と冷静に受け止め
ていた。
ゲームでは、主に伊賀・二瓶と、あるいは八幡・桑原とセットを
組んでプレー。「出れたらどっちでもやりたい」という。二瓶とは、
ベンチで話す姿も見られた。「プレーのことでいろいろ」話をした
そうである。第3ピリオドの最後には一度だけ、シーズン開幕当時
入っていた坂井・鈴木のセットでもプレーした。
ラインメイトに遠慮があるのか、いささか引き気味にプレーする
場面があったようだ。しかし本人が「今日は結構よかったと思いま
す」というとおり、復帰戦としては無難な出来といえるだろう。
第1ピリオド6分前後、伊賀のシュートは惜しくもポストに阻ま
れたが、そのプレーにつながるいいパスを出したのは内山だった。
ベンチに戻った内山は、肩や頭を叩かれてねぎらわれていた。
11試合の欠場の後、選手層が厚いコクドにおいてレベルの高い連
携プレーに参加し、セットとして機能するのはルーキーには荷が重
いことだろう。しかし、欲張りな希望を持ちたくなる復帰戦だった。
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