プレーオフセミファイナル第1戦
〈2001・3・17 コクド-日本製紙クレインズ
《新横浜プリンスホテルスケートセンター》 〉
|
1 |
2 |
3 |
延長 |
TOTAL |
コクド |
1 |
1 |
1 | |
3 |
SHOOT |
10 |
13 |
9 | |
32 |
クレインズ |
0 |
0 |
1 | |
1 |
SHOOT |
14 |
10 |
8 | |
32 |
GK コクド 1岩崎
クレインズ 33ドプソン
<得点経過>
1P. 10:57 コクド 9片山(アシスト 75ユール 41二瓶)
<パワープレーゴール>
2P. 10:50 コクド 18鈴木(アシスト 71桑原 19マリヌッチ)
3P. 9:45 クレインズ 10山野 (アシスト 14佐藤(匡)96佐藤(正))
<パワープレーゴール>
3P. 19:33 コクド 16坂井(アシスト 30八幡)
<ショートハンド・エンプティネットゴール>
※記録で間違い等ありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。
コクドの、雪辱をかけてのプレイオフが始まった。
クレインズ相手のセミファイナルというと、二シーズン前、2連
敗して土俵際まで追いこまれた記憶が蘇る。
コクドの最大の敵は、しばしば自らのペナルティであるが、この
試合の第1ピリオドは完全にそのパターンに陥った。試合開始早々
の10秒からペナルティがあり、前半10分はキルプレーの連続。気合
いが裏目に出る。
だが、GK岩崎がコクドの苦境を救った。特にキルプレーの4:55
頃、失点を防いだのは岩崎の守りだった。試合後岩崎に、キルプレ
ーが多く、苦しい時間帯も多かったと思いますが、と聞くと
「でも、うちの守りもしっかりしてるんで、そんなに大ピンチにな
る場面が少なかったんで良かったと思ってます」
と、DFの守りの良さを指摘する答えが返ってきた。
だが、コクドにとってはもどかしい展開も、9分1秒、FWユー
ルが誘ったクレインズのペナルティでようやく攻勢に転じる。10:
57秒、DF片山が、ユールのパスに絶妙のタイミングで合わせたパ
ワープレーゴールが決まり、コクドが先制。
当たりが激しくなってきた第2ピリオド10:50、コクドのFW鈴
木がゴール前に持ち込んでネットに突き刺すようにゴール。2-0
と点差を広げる。
第3ピリオド9:45、コクドはキルプレーを守りきれずに失点。
1点取ったあとのクレインズの動きは良くなり、コクドは10:36に
得たPSも外して、1点差のまま第3ピリオドも終盤に入る。
しかし、最後にとどめを刺したのはコクドのベテランFW坂井だ
った。キルプレーの19:33、6人攻撃をかけたクレインズの空のゴ
ールに、坂井のゴールが決まり、勝負も決した。
接戦の勝利に貢献した岩崎は、この試合の自らのプレーについて
「抑えられるところはきっちり抑えましたんで、今日に関しては、
ええ、満足してます」
と語った。明日(セミファイナル第2戦)については
「今日勝ちましたけど、それはまた無しで、一つずつ気を抜かずに
頑張っていきたい」
接戦を制して得たプレーオフ初戦の勝利の意味は、コクドにとっ
ては大きいはずだ。
★ 内山朋彦
プレーオフ初戦の出来は「良かったと思います」。試合前の練習
の際、坂井と共にセットを組む鈴木の言葉を、しばらく聞く姿があ
った。リーグ戦と違うから、点数を取らなくてはいけない、思い切
ってやれ―駒大苫小牧高校の先輩でもある鈴木の、FWとして貴重
なアドバイスだった。
ペナルティが重なってなかなか出られなかった第1ピリオド最初
の時間帯、「ちょっとやっぱり心配にはなりました」。ようやく氷
に乗れたのは10分過ぎ。ピリオド終了間際、ゴール裏で起こった殴
り合いを静観する姿があった。一週間前のレギュラーリーグ最終戦・
対西武戦で演じた大乱闘の反省からかと思ったが、
「次(反則)したら一試合出られないんで」
向こう見ずに見える若いFWのなかには、冷静な計算も潜んでいる。
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