〈2000・9・23 第16回アイスホッケー定期戦
コクド-西武鉄道
《サントリー東伏見アイスアリーナ》 〉
|
1 |
2 |
3 |
延長 |
TOTAL |
コクド |
0 |
1 |
2 | |
3 |
SHOOT |
8 |
9 |
11 | |
28 |
西武鉄道 |
0 |
1 |
0 | |
1 |
SHOOT |
9 |
13 |
9 | |
31 |
GK コクド 1岩崎
西武 70芋生
<得点経過>
2P. 5:50 コクド 41二瓶(アシスト 75ユール)
2P. 16:10 西武 22小林(アシスト 77ブライト、21高橋)
3P. 16:02 コクド 19マリヌッチ(アシスト 71桑原)
<パワープレーゴール、5-3>
3P. 19:19 コクド 71桑原(ノーアシスト)
最優秀選手賞 コクド 1岩崎
優秀選手賞 西武 70芋生
新人賞 コクド 3山口
※記録で間違い等ありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。
相変わらず東伏見は寒い。
東伏見アイスアリーナで、試合前の練習のために滑り出てきたコ
クドと西武の選手たちを見ていると、昨季の日本リーグ・プレーオ
フファイナルが思い出された。西武の優勝を祝って飛び交う紙テー
プのなか、氷の上で動けなかったコクドの選手たち。全日本選手権
に続いて、二つ目のタイトルも失った瞬間だった。
しかし、もちろんコクドは去年のままではない。攻撃の中心だっ
たジョン・タッカーをはじめとするベテラン勢の引退と、外国人選
手クリス・マリヌッチの加入により、昨季とはラインの編成がかな
り変わった。
コクド-西武戦は荒れるという印象があるが、この定期戦も例外
ではなかった。何度か小競り合いが起き、ペナルティも多い。その
なかで、岩崎・芋生の両GKがいいセーブを再三見せた。特に岩崎
は、決定的な失点の危機を何度も救う。
第1ピリオドは双方無得点。最初の得点は、コクドの美しい連携
によるゴールだった。ユールに向かった芋生の動きの逆をついて、
二瓶がシュート。芋生はパックに飛びついたが届かない。
しかし、第2ピリオド後半に西武も得点。1-1で第3ピリオドに
入った。
第3ピリオド14分過ぎ、西武の立て続けのペナルティは高くつい
た。5-3のパワープレー、コクドはマリヌッチのアシストによる
桑原のゴールで、再びリード。そして終了間際にはまた桑原が得点
して試合を決めた。
乱闘はちょっといただけないが、定期戦とは思えない熱気が、久
しぶりの東伏見の寒さを忘れさせた。
コクド・西武の闘志が、一週間後から始まる日本リーグを面白く
する。
★内山朋彦
二年目を迎える内山朋彦が、この日初めて氷に乗ったのは第2ピ
リオド11分過ぎで、滞氷時間は少なかった。だが動きにはキレがあ
り、調子は良さそうに見えた。第3ピリオド後半には、シュートが
ポストに当たる場面もあった。内山本人も、滞氷時間が短いことに
ついては「調子いいんで別に、はい」とコメントしている。
昨季のこの定期戦で、怖いもの知らずのルーキーは、シュートの
勢いでゴールを動かし、観客をどよめかせた。一年経った今、内山
はその頃より落ち着いたプレーをしているように見える。それは守
りに対する意識が高くなるという成長につながっているが、あの頃
の勢いが懐かしいという気も、少しだけする。
だが、長く氷に乗りたいと一番切実に思っているのは、当然なが
ら内山本人だ。「来週開幕ですけど、活躍できそうですか」と聞く
と、「そうですね。やっぱり出たときに結果残さないと、上上がっ
てけないんで」という答えが返ってきた。
短いやりとりのなかで、「出たら、結果残す」という言葉を、内
山は三回も繰り返した。分厚いコクドの選手層のなかで、出場機会
を逃さずに活躍すること。ひとつでも上のセットに入り、レギュラ
ーの座を不動のものにすること。昨季のように怪我で悔いを残さな
いこと。控えめにも聞こえる内山の「全試合出場したいです」とい
う今季の目標は、実はいろいろな意味をもっているのかもしれない。
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