プレイオフセミファイナル第1戦

〈2000・3・11 コクド-王子製紙

《新横浜プリンスホテルスケートセンター》 〉

1

2

3

延長

TOTAL

コクド

0

2

3

5

SHOOT

6

10

7

23

王子

0

0

1

1

SHOOT

8

7

6

21
   GK  コクド  1岩崎      王子  55相澤      <得点経過> 2P. 6:09 コクド  18鈴木(アシスト 75ユール)   2P. 18:33 コクド  71桑原(ノーアシスト) <ショートハンドゴール> 3P. 7:26 コクド 75ユール(アシスト 18鈴木 41二瓶) <パワープレーゴール>      3P. 7:57 王子 32内山(アシスト 6川島 12城野) 3P. 12:12 コクド 16坂井(アシスト 18鈴木 75ユール) 3P. 18:59 コクド 23伊賀(アシスト 11川口 30八幡) <パワープレーゴール>                                                        ※記録で間違い等ありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。
             終わってみれば4点差の勝利。コクドが、順調にプレーオフのス
            タートを切った。
             レギュラーシーズン最後(3/5)の試合で、王子に勝ったコクド。
            それでも第1ピリオドは、全日本選手権の雪辱を期す意気込みが、
            プレーの固さとなって現れているようにも感じられた。6:00前後に
            は、コクドゴール前での王子の猛攻も見られ、シュート数も王子が
            2本上回っている。
             息詰まる雰囲気を打ち破ったのは、鈴木だった。第2ピリオド6:
            09、復帰したユール・クリスのアシストで、ゴール右からゴールネ
            ット中央へ、パックを叩きこむ。ガッツポーズの鈴木の周囲から、
            凍りついていた空気が解け出していくようである。
             好調の鈴木は、13:37からのパワープレーでも2回ほどゴール前
            に入り込んだが、これは決まらない。
             追加点はショートハンドゴールだった。18:33、桑原が一人で持
            ち込み、ブレイクアウェイからゴールネット中央へのゴールを決め
            る。桑原ならではの個人技だった。
             第3ピリオドも勢いにのるコクドは、王子に1点を許したものの、
            更に3点を追加して試合を決める。ゲーム終了直前のパワープレー
            ゴールは、完全な駄目押し点となった。
             鈴木の好調さはもちろん、桑原の美技、大事な試合で力を発揮す
            る坂井の気迫、川口の攻守にわたる活躍、そして岩崎の素晴らしい
            セーブ。大黒柱のジョン・タッカーの不在はもちろん痛いが、それ
            を補って余りある完勝だった。
             これは一勝目にすぎない。しかし、コクドにとっては最高の形で
            の一勝といえるだろう。

            ★ルーキー・内山朋彦
             初めてのプレーオフ。氷に乗ったのは2回だが、大きな経験とな
            ったであろう。緊張しました?との問いには「ああ、別に緊張はな
            いです」と答えている。
             ベンチの雰囲気はよかった、とのこと。全日本選手権で負けてい
            る王子に苦手意識はなかったですか、と聞くと、「前回も勝ってる
            んで、全然それはないと思います」。
             明日はもうちょっと出たいですね、と聞くと「そうですね」。少
            しだけの出場だったが、自分としては「結構良かったんじゃないで
            すか」と、前向きに受け止めているようだ。
             内山にとって、どんなプレーオフとなるのだろうか。
            
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