〈2000・1・15 第67回 全日本アイスホッケー選手権大会

準決勝 コクド-雪印

《国立代々木競技場第一体育館》 〉

1

2

3

延長

PS

TOTAL

コクド

1

1

0

0

1

3

SHOOT

13

6

3

3

25

雪印

1

0

1

0

0

2

SHOOT

9

8

4

1

22
<得点経過> 1P.0:09 コクド 16坂井(アシスト44タッカー 77フォスター) 1P. 3:57 雪印  91フィガルーチ(アシスト 9ミワ) <パワープレーゴール> 2P. 19:31 コクド  44タッカー(ノーアシスト) 3P. 12:36 雪印 33ヘンダ―ソン(アシスト 91フィガルーチ 9ミワ) PS戦 コクド       雪印 タッカー ○ - 1 -フィガルーチ○ 八幡   ○ - 2 -キャラー × 坂井  × - 3 -井原 × 鈴木  ○ - 4 -ミワ ×  GK  コクド 1岩崎→29菊谷     雪印  1間野                                           ※記録で間違い等ありましたら、ご指摘頂ければ幸いです。
             ゲーム開始から9秒後、コクドの坂井はあっさりとゴールを決め
            た。日本リーグでの対戦成績から考えても、一方的なゲーム展開に
            なるのでは、と思わせる先制点だった。
             しかし、コクドはどこかちぐはぐな戦い方を見せる。第1ピリオ
            ド3:57には、雪印にパワープレーによる同点弾を決められた。その
            後も簡単に自陣への突破を許す場面が見られる。
             雪印はGK間野も好調で、再三好セーブが見られた。一方コクド
            は思い通りにならない展開に追い討ちをかけるように、第2ピリオ
            ド5:42、GK岩崎が負傷退場。菊谷が、いきなりゴールの前に立つ
            ことになった。
             コクドはオフサイドが多く、なかなか連携が上手くいかない。第
            2ピリオド18:18頃、キルプレーに強い八幡がブレイクアウェイの
            チャンスを得るが、外してしまう。
             コクドにとっては胃が痛くなるような展開の中で、第2ピリオド
            終了間際、予選リーグでは恐ろしいほどの破壊力をみせていた第1
            セットが、ようやく得点した。タッカーの勝ち越し弾だ。
                         しかし、コクドは何かがおかしい。雪印は第3ピリオド12:36、
            1点目と同じフィガルーチ、ミワの連携から、ヘンダーソンがゴー
            ル右側から決め、同点に追いつかれる。
             延長10分間を戦っても点は入らず、PS戦となる。GK菊谷は突
            然の出場にもかかわらず、プレッシャーのかかる場面で素晴らしい
            働きを見せる。一人目のフィガルーチには決められたものの、キャ
            ラー、井原、ミワのシュートを落ち着いて弾き返した。コクドの4
            人目、鈴木が決めて、コクドはようやく決勝進出となった。
             コクドは、予選で見せていた安定した戦いぶりが見られなかった。
            この試合を勝ちぬいたのはさすがに王者の勝負強さだが、決勝では
            もう少し安定したプレーを見たいと思ったのも事実だ。
            
             
            ★ルーキー・内山朋彦
             1月13日の、予選リーグの対王子戦ではゴールを決めている。守
                        る場面では再三ボディチェックを試みていた。「チェックいっぱい
                        行けって言われてたんで、それだけやろうと思ってました」。
             準決勝では「やっぱり守りちょっと気をつけて、後はまたいっぱ
            いチェック行って、それだけです」と話していた通り、小柄な体で
            果敢にチェックする姿が見られた。
             予選リーグから、八幡・桑原のセットにかなり合ってきて、プレ
            ーに自信が出てきたように見える。スティックを上げてパスを促す
            姿も見られるようになってきた。
             この試合ではコンスタントに3Pまで氷に乗った。ゴール前でセ
            ンタリングに飛びこむが、惜しくも外すというプレーが、2、3回
            見られた。
             PS戦での勝利の後、笑顔で氷を下りて行った。初めての全日本
            選手権で、貴重な経験を積んでいるように見える。
            
            
            
            
            
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